day3
基本的にいつでもどこでも寝られるRINAですが、昨夜は寝付きも悪くこんなに眠れないテント泊は初めてでした。どんなに酷い雷雨でも、一晩でテントが埋まってしまう大雪でも、隣りで破れそうなほど大きないびきをかいていようと、6000mあろうと・・・
やはりテントが加水分解していたからか?
スマホの電源は切っていたので、SUUNTOの時計のアラームで目を覚ます(寝れてるじゃん!)。腕時計の有難味を感じる。
全てをスマホに頼っては危険だということ。
双六を出発し西鎌尾根を進んでいく。
直下まで来ても槍ヶ岳は全然見えない(笑)。
スマホのバッテリー節約のために写真は極力少なくしているのに、しょーもない写真だ(~_~;)
とりあえず槍ヶ岳山荘で20分100円×2で充電させていただきました。標高が高い分?、充電代も3倍高いですが仕方ないです。させてもらえるだけ有難や。
この白ペンキも眩しい。今年塗り替えてくれたのかな?
中岳に着くころには天気も回復してくれました。
でもこの道標、何岳なのかがよく見えないのと下の道標に南岳って見えるような気がするのは私だけ?
電車みたいに、次は南岳~っていう感じでしょうか?
本物の南岳に到着。
ここで嫌な予感が。
南岳って、行き過ぎじゃないだろうか?
地図を広げてみると、やっぱり分岐を巻いてきてしまっていた。
私は天狗原の氷河公園に行きたかったのです。
当初は南岳小屋のキャンプ場でテント泊のつもりでしたが、寒いだろうと思ったのとまだ午前10時だし!
ババ平(槍沢キャンプ場)まで行けば寒くないだろうと、計画変更していました。
分岐まで戻って、ここから大下りです。
天狗原付近まで来ると、久々の雪の感触に嬉しくなる!
そして今日の目的の氷河公園天狗池。
稜線は風がやや強めだったけれど、逆さ槍ヶ岳が美しく映っていました~!
景色も見れて気分も良くなったところで、本日の計画をもう一度見直す。(いや本当はもっと前から考えていたが)
ババ平だと電波も微妙だし横尾まで行ってしまおう。
いや、横尾まで行くならもっと都会的な徳沢まで行ってしまおう。
あわよくば、徳沢園で充電したいな。空きがなければテント泊すれば良いし。
徳沢まで行くならと、どんどん足が速くなる。
ババ平はあっけなく通過。ここでテントを張っていたのは2人だけでしたが、とてもこの中へは入りたいと思えないヤバイ雰囲気でした(^-^;
横尾はとても静かでした。
ここで電波がばっちり繋がるので、恐る恐る徳沢園へ電話してみる。もう私の心は徳沢園へ一直線。
「本日空室ございます」
負け犬ですって?いや、水を得た魚のようにルンルンになってしまいました。
「お願いします」
また来てしまいました、徳沢園。
心の中で謝りました「JUN君ごめーん。テント持ってるのに泊まっちゃった♡」。
充電と栄養と精神衛生上の補給!
今回はもちろん相部屋です。料理の品数も違うけれど充分。
お風呂にも入れて熟睡しました。
day4
前日にJUNと打ち合わせし、JUNは島々~徳本峠~上高地へ、私は徳沢~徳本峠~島々へ抜けるクラシックルートですれ違い、車のキーを渡して迎えに行くという計画です。
ロマンと歴史のある最終日になるかと楽しみにしていました。
少しでも荷物は軽い方が良いと思い、徳沢園では飲物を購入せず明神館の自販機で調達しようと思っていたところ、自販機の電源は切れている・・・
ここからが明暗を分けることになる。
徳本峠小屋で買えばいいか。それまではゼリー飲料で持つだろう。
徳本峠の登山口へ到着すると、何やら貼紙が。。。
「島々谷通行止め」
「売店営業してません。ごめんなさい」
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
ごめなさいと言われたら、許さないわけにはいかないだろう。
小屋で買えないならば、、、地図で確認すると徳本峠とその先に水場がある。
しかし通行止めと書かれているので、とりあえず微妙な電波を頼りにWEBで調べてみると、大雨で崩壊し整備もされていないし徳本峠から二股においては登山道未確認だという情報。
これはいかん。すぐにJUNに電話してみるが電波のない場所にいて通じない。
JUNは崩壊していようとボーボーだろうと、きっと突破して来るに違いない。
でもそんな状況を見て、私が突破して来ることを想像したらとても心配するに違いない。
色々なことが頭をよぎる。
とりあえず徳本峠小屋までは行ってみよう。
相変わらず丸太で支えられている。
そして小屋にも「ごめんなさい」の貼紙。
一周してみたけれど、水場のシンクには水は通っていなかった。
ということは水がない。やはりこの先は行くなと言うことか。
最悪は沢水を汲んで沸騰させて飲むしかない。
そしてこの先は通行止めのトラロープ。
ロープを突破してみるも、15mで心が折れました。
藪ボーボーで、先は見えないし蜘蛛の巣に引っかかって前に進めない(笑)。
行くのは止めよう。JUNも理解してくれるはず。
ではここでJUNを待つか否か。
でももしJUNが引き返したとしたら、電波の届く場所にいなければ連絡が取り合えないと思い、明神館まで引き返すことにしました。
JUNを待つ時間、明神カレーを食べ、手作りココアを飲んで、最後はカフェラテソフトを注文。明神館に大金を落としました(笑)。鳩もカフェラテソフトが気になるらしい。
やはりJUNは突破してきました。
蜘蛛の巣に引っかかったJUNと明神館で無事合流し、平和な上高地を後に下山しました。
RINAは当然引き返すと思っていたけど、来たらどうしようかとも思ったと言っていました。
1人では絶対無理しないよ~!
そんなこんなで、裏銀座を縦走してきたことはすっかり忘れていたのでした(笑)。
裏銀座ダイジェスト
RINA